SSブログ

広島大規模土砂災害━━人災の可能性はないのか? 山裾に宅地拡大・警戒区域未指定など [ニュース]

広島大規模土砂災害に、お見舞い申し上げます

8月20日(水)未明に起きた、広島市安佐北区・安佐南区を襲った土砂崩れは、死者39名・行方不明43(8月21日21時50分現在)という大きな被害をもたらしました。
強烈な泥流に流された家屋多数。街は泥水に浸かっています。
今なお警察・消防・自衛隊などによる懸命な救助活動が続いています。

このような大規模災害は、1時間に100ミリを超す大雨が集中的に続いたことと、先頃の台風10・11号で大量の雨水が溜まっていたことが重なったことなどで起きたと言われています。
特に「バックビルディング現象」と呼ばれる、積乱雲が次々に発生して大雨が継続する現象が引き起こしたと言われています。そびえるビルのような積乱雲が直線的に並ぶ様子から名付けられたものです。
また、土壌も花崗岩が風化してできた真砂土(まさど)で、これが広範囲に流れて泥・岩が押し流れたのも被害が大きくなった原因と言われています。

しかし、このような自然災害ではありますが、実は人災ではないのかと言う疑いもあります。

まず、住宅が山裾に密集していること。空から見るとわかりやすいのですが、山裾の谷までぎっしり建っています。おそらくそれらは扇状地ではないのでしょうか。
水が流れて土が溜まり重なって、扇状の形になるところで、水が流れやすい場所で、危険と言えます。
谷あいに宅地造成するというのも危険なことです。
このような宅地造成を許したという人間の責任はあるのではないでしょうか。

もうひとつは、明らかに危険地域なのに、危険指定されなかったという面も指摘されています。
大きな被害が出た安佐南区八木などは土砂災害防止法の警戒地域に指定されていなかったのです。(朝日新聞8月21日朝刊)

また、1999年にも広島では豪雨災害があり、死者31名を出しており、それを教訓に、地中に残っている雨の量を計算して勧告を出す基準を設けた経緯がある。しかし今回、基準値160ミリに対して190ミリ以上になったのにも関わらず避難警告が出されなかった地域があるそうです。(朝日新聞8月21日朝刊)

このように人災の可能性も大きい今回の土砂災害ですが、行方不明者の捜索・救助、被災者の保護、2次災害の防止などに努めてほしいと思います。


スポンサーリンク






タグ:土砂災害
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。