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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】沖縄「ハーソー公園貯水池」で巨大ウナギが出たー! 「ウチダザリガニ駆除」「カミツキガメ捕獲」「千葉小松寺池の水ぜんぶ抜く」の大作戦! [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2018年7月22日(日)、テレビ東京系で夜8:00から2時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと20数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、「沖縄県ハーソー公園貯水池の(もうひとつの)池の水ぜんぶ抜く大作戦」「北海道に大繁殖したウチダザリガニ捕獲大作戦」「続・カミツキガメ捕獲大作戦」「千葉・小松寺の池の水をぜんぶ抜く大作戦」。
さあ、どんな結果になったのだろう?!



ハーソー公園貯水池の池の水ぜんぶ抜く大作戦(埼玉県草加市)

 ●出演:田村淳
     田中直樹 
     福士蒼汰
     早乙女太一
     大家志津香(新レギュラー)
 ●指導:静岡大学・加藤英明(農学博士)
     久保田潤一(NPO birth 自然環境保全・生物調査専門家)

ハーソー公園貯水池の調査に先立ち、付近の川の調査から始めた。加藤先生がタモで川の中の草むらをガサガサやって掬うと、沖縄の在来種・ミナミテナガエビがかかった。これは淡水のエビで、ゆるやかな流れを好むという。体長は15cm。
さらに探すとグッピーがかかった。これは南米原産の外来種。池に放たれたものが川まで流入したのだろうと、加藤先生。福士蒼汰もグッピー(メス)を捕獲。
早乙女はソードテール(メス=外来種)をタモで捕まえた。さらに早乙女はウナギを捕獲。これはオオウナギとのこと。久保田さんによると、沖縄には普通のウナギよりこちらの方が個体数が多いという。

 <調査開始>
というわけで事前調査は終了し、水が抜けた「ハーソー公園貯水池」の生物捕獲作戦に移った。
するといきなり泥を這い回るニョロニョロの生物を発見。福士、早乙女、田村らがニョロを追う。大きいしヌルヌルしてるからタモをすり抜けて行くが、何とか捕獲。
「これはオオウナギです」と久保田さん。沖縄に多い在来種で、人の腕並みの太さにして、1.5mの怪物級サイズだ。
大家も田中も悪戦苦闘しながらもオオウナギを捕まえ、計30匹を保護した。

次に捕獲の対象となったのは比較的小さな魚。グッピーが群れで泳いでいた。捕っても捕ってもきりがないほどの数だ。加藤先生によると「卵をお腹の中でかえして子どもで産む。メダカよりどんどん繁殖します」という。また言う「水温が10℃以下になれば大抵の南米の生き物は死んでしまう」なので、暖かい沖縄は熱帯魚にはピッタリなのだと。
さらに、ソードテール(メキシコ原産)、ナイルティラピア(アフリカ原産=エジプトから食用として輸入)などを捕獲した。

 <捕獲生物>
 ◎外来種:グッピー 12000匹
      ソードテール 100匹
      ナイルティラピア 1匹
      金魚
      コイ
      合計:12341匹

 ◎在来種:オオウナギ 30匹
      テナガエビ 500匹
      テンジクカワアナゴ
      フナ
      モクズガニ
      合計:1201匹
      
池は天日干しにし、捕りきれなかった熱帯魚を完全に駆逐する。そのあと水を入れて、在来種を池に戻すのだ。




北海道でウチダザリガニ(特定外来生物)駆除大作戦

 ●出演:箕輪はるか
 ●指導:久保田潤一(NPO birth 自然環境保全・生物調査専門家)
 ●依頼:白樺学園高等学校教諭・熊谷唯さん

番組は北海道初上陸。北海道には、ウチダザリガニという特定外来生物がいて、これが繁殖して厄介だという。成体になると体長15cmを超えるというから「伊勢海老級」のでかさだ。1920年代、食用として摩周湖に移入したのが最初だが、今では北海道全土で大繁殖しているという。雑食で生態系を破壊するため、2006年に特定外来生物に指定された。
このウチダザリガニの大繁殖の陰で、絶滅に瀕する在来種がいた。ニホンザリガニだ。体長5cmほどの小さなザリガニで、巨大なウチダザリガニに棲みかを終われ、絶滅危惧種となっている。

帯広にある白樺学園高等学校の教諭・熊谷唯さんの案内で、地元の小さな川へ。ここは10年前には山ほどニホンザリガニが捕れたという。しかしウチダザリガニの侵略で、今ではめったに見られなくなった。
そこで、番組がウチダザリガニ捕獲&ニホンザリガニ保護の大作戦を開始することとなった。

 <作戦開始>
小川でウチダザリガニが早速捕まった。特徴はハサミの付け根が白いこと。とにかくものすごく繁殖していて、体長15cm級がうじゃうじゃ出てくる。その中に体長6cmのウチダザリガニがいたが、これは子どもだという。まだ2歳で、このサイズのものも多く捕まえた。また稚ザリをお腹に抱えたメスもいて、一度に500匹もの子どもを産むというから恐ろしい。

しばらくして、箕輪はるかのアミにレアな生物がかかった。スナヤツメというヤツメウナギの仲間だ。これは近年、生態系の変化により数が激減している在来種で絶滅危惧 II 類となっている。寒冷水域に生息し、由来は7つのエラと目。

 <捕獲生物>
 ◎在来種:スナヤツメ 1匹

 ◎外来種:ウチダザリガニ 95匹

熊谷先生は「ショックなのは、毎年同じ場所で実習を行って40匹ぐらい捕っているのに、この数が捕れてしまうのは、ウチダザリガニの恐ろしさを見せつけられています」とコメントした。
もともと食用として輸入されたので、番組ではウチダザリガニを料理して食べることに。北海道では「レイクロブスター」として食べられているという。

このあとニホンザリガニを探しに熊谷先生の案内で、ニホンザリガニが見つかったという報告があった別の小川へ。熊谷先生、箕輪、久保田の3人が懸命の調査を行ったが、見つかるのはウチダザリガニばかりで、調査6時間、残念ながらニホンザリガニは見つからなかった。





続・カミツキガメ捕獲大作戦(千葉県印旛沼)

 ●出演:田中直樹、あばれる君、大家志津香
     鷲見玲奈、植草朋樹、中垣正太郎(テレ東アナウンサー)
 ●指導:静岡大学・加藤英明(農学博士)
 ●場所:印旛沼・鹿島川周辺

千葉県印旛沼周辺はカミツキガメの被害が多く報告されている。印旛沼に放たれたカミツキガメが繁殖し、川から田園地帯にまで広がって、その数推定16000匹といわれている。周辺自治体も駆除を行うが、数を減らす気配はない。大きく凶暴なカミツキガメは在来生物を食い尽くし、人や家畜にまで危害を与えている。とにかく噛むという危険がある。子どもたちにとっても非常に危険な生物なのだ。また、水田のアゼに穴を開けるので、そこから水が流れ出すという被害もあるという。

番組では今年5月、ワナによる捕獲作戦を試みて、13匹の捕獲に成功している。
今回も、番組レギュラー陣総出動で印旛沼周辺で捕獲大作戦を繰り広げた。
今回は田んぼの水を抜いてカミツキガメをぜんぶ捕る大作戦だ!!
場所は鹿島川水域田園地帯。ここがカミツキガメが一番多い地域なのだ。

<作戦1 ワナ>
時期は7月。ちょうど田んぼを干す時期にあたり、田んぼも水路も水がほとんどない状態となっている。
これは捕獲には好都合。
まずは、あらかじめ仕掛けておいたワナを引き上げて行った。
その結果、
 <捕獲生物>
 ◎外来種:カミツキガメ 5匹
      クサガメ 74匹
      アメリカザリガニ 50匹

<作戦2 水路>
土管にあばれる君や大家志津香が入り込み、大家が泥の中から見事カミツキガメをゲット!
これにはあばれる君が焦る。
さらに水路では加藤先生が素手でカミツキをゲット!一挙に2匹だ。
水が抜けて泥の水路に全員が入り手探りで探していく。すると鷲見アナがクサガメの赤ちゃんを捕獲。
次に田中がカミツキの赤ちゃんの捕獲に成功。
続いてあばれる君の眼の前で見落としていたカミツキの子どもを鷲見アナが捕獲。
その次には大家がカミツキの子どもを発見。
面目丸つぶれのあばれる君であった。

 <捕獲生物>
 ◎外来種:カミツキガメ 6匹(うち子ガメ5匹)
      クサガメ 1匹(子)
   合計:カミツキガメ 11匹(うち子ガメ5匹)
      クサガメ 75匹
      アメリカザリガニ 50匹

※加藤先生が大学の研究室で親ガメを解剖してみると、アオダイショウやクサガメを食べていることがわかった。まさに生態系の破壊者といわれる所以(ゆえん)だ。





千葉・小松寺の池の水ぜんぶ抜く大作戦(千葉県千倉市)

 ●出演:鈴木福
 ●指導:久保田潤一(NPO birth 自然環境保全・生物調査専門家)
 ●依頼:檀特山小松寺 大沼住職
 ●協力:千倉小学校の6年生52名

檀特山小松寺は、養老2年(718年=奈良時代)の開山で、今年でちょうど1300年になる古刹。薬師如来像や十一面観音菩薩坐像は国や県の文化財となっている。
この寺の池は面積1200㎡、水量1800tで作戦開始2日前から水を抜いた。抜いた水は山伝いに沢へと流した。池の周りは森が広がる自然度が高い環境である。
この小松寺周辺の山中には、里見八犬伝のモデルになった里見家の財宝が埋められている、との言い伝えが残っているちょっとしたロマンとミステリーがあるところ。

 <捕獲生物>
 ◎外来種:コイ 85匹
      アメリカザリガニ 87匹
      ウシガエル 1匹
      ミシシッピアカミミガメ 2匹
      クサガメ 2匹
      ブルーギル 2213匹
      ゲンゴロウブナ(国内外来種)
      合計:2456匹

 ◎在来種:オオアメンボ(千葉県レッドデータブック一般保護生物) 1 匹
      モクズガニ 6 匹
      モツゴ 6匹
      ヤゴ
      合計:41匹
      
ここまで外来種が多い偏った比率は番組史上初。生態系が殊の外破壊された最悪の池だったといえる。
ただ、池の周辺を調査してみると、在来種のヤマアカガエル(千葉県・要保護生物)、ニホンアカガエル(千葉県・最重要保護生物)、ヒバカリ(掌サイズのヘビ=毒はない)を発見した。

最後に「里見家埋蔵金伝説」があることから、池を金属探知機で探査することになった。その結果現れたのは、空きカン、ナンバープレートなどの大量のゴミ。このような廃棄行為が池の環境を悪化させ、外来種天国にしてしまうのだ。
池はこのまま天日干しにし、リセットすれば、良い環境が取り戻せることだろう。


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