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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】高知城のお堀で中国四大家魚・巨大ハクレンが出たー!/モツゴの天敵アメリカナマズを駆除/スッポンの赤ちゃんを食べ尽くすウシガエルを駆除 [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2018年9月2日(日)、テレビ東京系で夜8:00から2時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと20数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、「高知城お堀の水ぜんぶ抜く大作戦」「印旛沼でのアメリカナマズ捕獲大作戦」「浜松の養殖スッポン池でウシガエル捕獲大作戦」を紹介します。

さあ、どんな結果になったのでしょう?!



高知城お堀の水ぜんぶ抜く大作戦(高知県高知市)

 ●出演:寺島進
     田村淳
     田中直樹 
     大家志津香(AKB48)
 ●指導:静岡大学・加藤英明(農学博士)
 ●依頼主:高知県文化財課


面積6500㎡、水量8200t=これが高知城のお堀の規模だ。お堀の水を抜き始めたのは5日前。ポンプ6台で水を抜き、生物への影響を最小限に抑えるため50cmほど水を残した。
今回は、淳、田中が遅れて到着する中、先に寺島進、新レギュラーの大家志津香がお堀に入って外来種生物の捕獲と在来種保護にのり出した。

 <調査開始>
まずかかったのはコイ。昔から日本にいるが、最近の研究で外来種と判明。世界の侵略的外来種ワースト100にも措定されているほどだ。日本固有のコイは琵琶湖に生息する「野鯉」だけだという。
しかしコイはお堀の名物として人々が楽しんでいるのでお堀に残したいと高知県文化財課の担当者が言うので、これは保護することとした。
加藤先生「コイは管理できる魚ですから、しっかり管理すれば問題ない」とのこと。

しばらくして、加藤先生が見つけて追い込み、大家が捕獲したのは巨大業=ソウギョだった。コイの仲間だがヒゲがなく背びれも小さい。中国から明治時代に持ち込まれた外来種だ。水草を食べ生態系に影響を与える生物だ。
加藤先生「ソウギョは流れが速い川でないと繁殖できないため、お堀にいることは問題ありません」

一方寺島は石垣の下の岩の陰を調査していた。タモにかかったのは高知県絶滅危惧種のモツゴ(関東では危惧種ではない)。さらにタイリクバラタナゴがかかった。在来種のタナゴと交雑して在来種を絶滅させる危険がある重点対策外来種となっている。またオイカワも捕獲。これは東北以外の本州では在来種だが、四国では国内外来種に当たるらしい。そしてモツゴを捕えたアメリカザリガニも捕獲。
寺島「現行犯逮捕だ!」
寺島はさらにスジエビも捕獲した。

さらにさらに寺島にコツを教わった大家は岩陰からテナガエビを捕獲。高知県では準絶滅危惧種となっている在来種だが、体長20cmはある大物だ。加藤先生は今まで水を抜いてきて初めてのサイズと驚く。しかもザリガニと格闘したらしくザリガニのハサミを手につかんでいた。

寺島は負けじと穴に手を突っ込みナマズの赤ちゃんを捕獲。れっきとした在来種で赤ちゃんということは繁殖している証拠だ。
加藤先生は在来種スッポンを発見。外来種の子供を食べる池の門番。

 <第二作戦>
ここからはネットを張って、大きな魚を追い込むことに。
これで捕獲したのは、ビッグサイズ100cmのコイ(番組史上最大)、ソウギョ、謎の魚。
謎の魚は水面を飛びながら高速で逃げ回る。
ここで淳と田中が合流。一緒に追い込み作戦を遂行する。巨大な謎の魚は飛び跳ねて逃げ回る。ついに捕まえたのは寺島。
加藤先生「中国四大家魚・ハクレン!」
謎の魚は番組初のハクレンだった。東京東郷神社の池で捕獲したアオウオも四大家魚の一つで、他にソウギョ、コクレンである。ソウギョはすでに多く捕獲。ここでハクレンを捕獲したので残るはコクレンのみとなった。四大家魚は中国を代表する淡水の食養魚で体調は2m近くなる大型魚。このあともう1匹捕獲したハクレンは利根川水系のみで繁殖可能とされている。したがって外来種だがお堀に返す。

 <捕獲生物>
 ◎外来種:コイ
      タイリクバラタナゴ
      金魚
      ソウギョ
      ミシシッピアカミミガメ
      アメリカザリガニ
      オイカワ(国内外来種)
      ハクレン

 ◎在来種:ナマズ
      ヨシノボリ
      テナガエビ
      スジエビ
      フナ
      モツゴ
      スッポン
      
最後は池を清掃。自転車のカゴ、車輪、サドル、カバンんどの他に、田中が堀丸瓦のカケラ(幕末)を発見した。しかし、意外にゴミは少なく高知市民の良識を示すものと思われる。




印旛沼でアメリカナマズ捕獲大作戦(千葉県印旛沼)

 ●出演:田村淳
     田中直樹
 ●指導:久保田潤一(NPO birth 自然環境保全・生物調査専門家)
 ●依頼:印旛沼漁師・大川さん

モツゴ漁で生計を立てる印旛沼漁師・大川さんの依頼で印旛沼の調査と外敵の捕獲に行った田村と田中と久保田さん。モツゴの漁獲量は何と全盛期の10分の1にまで減っているという。
印旛沼に仕掛けた網を上げてみると、モツゴのほか、外来種のブルーギルとギギが大量にかかった。
しかもモツゴを食い荒らす巨大なやつもかかった。
アメリカナマズだ!
2005年、特定外来生物に指定された生態系を壊す厄介なやつだ。でかいやつは体長130cmを超える。大川さんによると15〜6年前からしばしば見かけるようになったという。最初は霞ヶ浦で養殖していた(1971年に食用として輸入)が、逃げ出したものが印旛沼で大繁殖した可能性が高い。
仕掛けた網には続々アメリカナマズがかかる。相当な数が繁殖しているようだ。
さらに危険な外来種を発見。ライギョだ。体長は最大で120cmを超える。口を覗くとモツゴをたくさんほおばっていた。
このほか外来種ブルーギル、タイリクバラタナゴがいたが、在来種のクルメサヨリもかかった。

 <捕獲生物>
 ◎外来種:アメリカナマズ
      ライギョ
      ギギ
      ブルーギル
      タイリクバラタナゴ
      アメリカザリガニ
      ウシガエルのおたまじゃくし
      コイ
 ◎在来種:モツゴ
      クルメサヨリなど
      
モツゴなどを食い荒らす外来種がいっぱいいる印旛沼で、今後アメリカナマズやライギョをできるだけ駆除しなければならない。




スッポン養殖池周辺でのウシガエル捕獲大作戦(静岡県浜松市)

 ●出演:田中直樹
 ●指導:静岡大学・加藤英明(農学博士)
 ●場所:浜松すっぽん池周辺

静岡県浜松市の浜名湖周辺はウナギの養殖の他にスッポンの養殖でも有名なところ。しかしここにスッポンの赤ちゃんを食い荒らすウシガエルが大量に繁殖しているというので、田中と加藤先生が捕獲にかけつけた。
ウシガエル。生態系の破壊王と言われ、特定外来生物だ。口に入る大きさならどんな動物でも捕食する危険性の高い生物。浜松ではスッポンの赤ちゃんが1年間に1万匹被害を受けるという。1匹単価6000円なので、年間6000万円の損害にあたる。防衛策としてネットを張っているがウシガエルはそれをかいくぐり池に侵入するという、

そこで養殖池の近くの元養殖池だった池でウシガエル捕獲作戦を開始した。
チームは、ウシガエルが隠れるところをなくすことから始めた。つまり水草を刈る。そして追い込み捕獲するという作戦。静岡大学の学生たちも協力してくれた。
するとウシガエルのおたまじゃくしがたくさん獲れる。
「網入れればおたまが入る」(田中)状態だ。

さらに加藤先生が変なものを捕まえた。いるはずがない、いてはいけない危険生物。
アフリカツメガエルだ。一生を水中で過ごすアフリカ原産の生物。大きいものはスッポンの赤ちゃんを食べてしまう。陸に上がらないので、子亀がどんどん減っていくのに原因がわからない事態を作り出すヤバイ生物だ。全国的に問題になっている特定外来生物。舌がないため手で押し込んで食べる。
合計で21匹を捕獲。

 <捕獲生物>
 ◎外来種:ウシガエル 4匹
      ウシガエルのおたまじゃくし 754匹
      アフリカツメガエル 21匹
      合計:779匹



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