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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】番組で最初に水抜きした池が汚れていた!/太宰府天満宮の池で絶滅危惧種が大量に出たー! [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2018年11月18日(日)、テレビ東京系で夜6:30から3時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと30数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、放送された中から「東京都品川区・瀧王子稲荷神社の池」「太宰府天満宮の心字池」を紹介します(他に福岡県北九州市・権ヶ迫池でのワニガメの捕獲=前回カミツキガメ捕獲したが今回再挑戦、フィリピン・マニラのリサール公園・日本庭園の池、三重県松阪市の鈴の森公園もありましたが、今回は割愛します)。

さあ、どんな結果になったのでしょう?!



おかわりSOS=瀧王子稲荷神社の池の水ぜんぶ抜く(東京都品川区)

 ●出演:田村淳
     田中直樹
     小泉孝太郎
 ●指導:加藤英明(静岡大学)
 ●依頼主:瀧王子稲荷講
 ●依頼内容:池の水が汚れたのできれいにしたい
 ●池の面積7000㎡水量10000t

瀧王子稲荷神社の池は2年前に番組で一番最初に水抜きを行ったところ。しかし水抜きしたにもかかわらず、池の水は濁ってきて再び汚れてしまった。淳が依頼者に「どのくらいの透明度をめざしてますか?」と訊いたら、「軽く飲めちゃうくらい」との答え。

 <調査開始>
早速水抜きが完了した瀧王子稲荷の池へ。先に小泉孝太郎が入っていてタモを使っていた。いわく「病みつきになった」とのこと。孝太郎は妙な亀を捕獲したが、加藤先生によると、これは番組初の「ニシキマゲクビガメ」とのこと。ニューギニア原産の外来種で首が引っ込まず曲げて納める珍しい種類。この2年間の間に誰かが投げ込んだのだろう。
それだけでなく、この2年間で雑多なものが捨てられていることがわかった。自転車のサドルや針金ハンガー(カラスの仕業か)その他いろいろなゴミが捨てられていた。

しかし吉報もあった。イシガメが見つかったのだ。泥の中から淳が救い出した、在来種で貴重種の「イシガメ」が見つかったのだ。2年前にもいたが、貴重であることは変わらない。ニホンイシガメは江戸時代以前は本州・四国・九州都」幅広く生息していたが、50年ほど前からミシシッピアカミミガメなどに住処を奪われて数が激減している。その姿は幻と化していた。

池の底までかいぼりしたが、前回現れた池の主の姿がないと、田中直樹が心配した。
全員揃って捕獲生物の検証をしていると、池の底の作業員から何やら声がかかった。
「スッポンがいました!」
一同池へ戻ると、泥の中から首が。池の主=スッポンは無事だった!

 <捕獲生物>
 ◎在来種:ニホンイシガメ
      スジエビ
      モツゴ
      ドジョウ
      ギンブナ
      スッポン
 ◎外来種:ニシキマゲクビガメ
      ミシシッピアカミミガメ11匹
      クサガメ
      コイ
      アメリカザリガニ
      カダヤシ

池は2年ですっかり汚れてしまったので、小泉孝太郎とスタッフ、作業員がヘドロの除去作業を行い、池の底をシャワーで掃除し、再びきれいな池に戻るだろう。




太宰府天満宮の池から絶滅危惧種が大量に出たー!(福岡県太宰府市)

 ●出演:田中直樹
     生駒里奈(元乃木坂46)
     葉山奨之
 ●指導:加藤英明(静岡大学)   
 ●依頼:太宰府天満宮
 ●依頼内容:池をピカピカにきれいにしてほしい

創建が平安時代という全国12000の天神社の総本宮=太宰府天満宮は、言わずと知れた学問の神様=菅原道真を祀っている。幕末には西郷隆盛や坂本龍馬が出向き、明治維新の作戦吉にもなった歴史ある場所だ。参拝者は年間1000万人以上、全国各地から受験生がお参り(受験絵馬はブルー)に訪れ賑わいを見せている。

SOS内容は、天満宮の顔=「心字池」をピカピカにキレイにしてほしいというもの。
前回水抜きしたのは17年前。その後浄化装置や薬品など試行錯誤したがキレイにならず、現在アブラが浮き緑色に濁りきってしまった。
池に架かる3つの橋は、過去現在未来を表し、本殿に入る前に心身ともに清めることになっているが、このままでは心もとない状態である。

早速水栓を回して水抜きを開始。水の一部を残して水抜きは完了した。

 <調査開始>
粘っこくヘドロがからみつく。生駒里奈は腰が潜って動けなくなってしまった。そばの男性が助け出し何とか抜け出した(早くも足手まとい?)。
それでも田中、葉山は次々にコイを捕獲。遅れて生駒もコイを捕獲。コイはいずれもプリプリ肥えている。中でもスタッフが捕獲したコイは非常に巨大だった。体長80cmもある。コイはヘドロを吸って巻き上げるので池を汚す最大の原因となる。口に入るものはエビや貝など何でも食べてしまう。
ソウギョ(1m超)も出たー! 水草を大量に食べるので、これも汚れの原因だ。日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。
次は小さな生き物を捕獲する。在来種スジエビの群だ。石の隙間や水草の中に潜んでいる。これを2600匹保護。さらにモツゴ2500匹も保護。
そうしていたら加藤先生が絶滅危惧種を発見。メダカだ。2003年環境省絶滅危惧 II 類に指定された。90匹を保護。
葉山は貝を発見。加藤先生が見ると「オオタニシ」の貝殻と判明。番組初登場で、日本最大の在来・淡水巻貝で体長は7cm以上になる貝もいる。かつては広く生息していたが、農薬などの影響で激減、現在は希少種として準絶滅危惧種に指定されている。
このオオタニシ、近くに生きた貝がいるはずだとみんなで捜索に入る。すると生駒・葉山が石をどかすといたいた、大量の生きたオオタニシが!両手で掴めるくらいの貝がザクザクと。これを約1000匹保護。
(実は北米では食用として輸出したオオタニシが生態系を乱すとして問題になっているらしい。逆に日本では外来種として問題になっているジャンボタニシがいる)。

 <捕獲生物>
 ◎在来種:スジエビ 2600匹
      モツゴ 2500匹
      メダカ1000匹
      ヨシノボリ
      ギンブナ
      オオタニシ多数
      ヤゴ
      スッポン4匹
      合計:8種類6376匹
 ◎外来種:コイ
      ソウギョ
      ミシシッピアカミミガメ5匹
      クサガメ6匹
      ゲンゴロウブナ
      合計:216匹
      
加藤先生:ブルーギル、ブラックバス、アメリカザリガニなどの外来種がたくさん出るかと思いきや、思いの外外来種が少なかった。その一方で在来種が多く保護できたのは収穫。ゴミが全然なかったのも幸いでした。

調査翌日、約700tのヘドロが吸い取られ天満宮の所定の処理場へ。そのあとは池底を放水でキレイにし、最後に山水で水張りをして業務は完了した。
2週間後、水はキレイに透明になり、一部観賞用のコイが悠々と泳ぐ姿が見られた。在来種も戻され、今後の繁殖が期待される。




追記:大家志津香がAKB48シングル『池の水を抜きたい』で初のセンターに抜擢

当番組での奮闘ぶりを見て、秋元廉氏が大家志津香を、AKB48シングル『池の水を抜きたい』のセンターに大抜擢した。そしてこの曲は番組のテーマソングになることも決定した!
一緒に歌っているのは「池の水選抜」の9名。この選抜隊が出動したのが、三重県松阪市の「鈴の森公園」だが、スペースの都合でこれは割愛します。



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