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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】番組史上最大の池=愛知県・佐布里池でモンスター魚4トン捕獲/貴重種イシガメがたくさん出たー! [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2019年3月24日(日)、テレビ東京系で夜8:00から2時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと30数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、放送された中から「愛知県知多市・佐布里池」を紹介します。
他に「山口県・萩城お堀おかわりSOS」「熊本県八代市植柳小学校の池」(八代亜紀の母校で本人も出演)「長野県・龍顔寺の倒壊ケヤキから作った仏像のお披露目」「千葉県・大栄カントリーのおかわりSOS=ゴルフボール探し」などもありましたが、今回は割愛します。



番組史上最大の佐布里池でモンスター魚4トン捕獲(愛知県)

 ●出演:田中直樹
     鈴木福(以上12月)
     田村淳
     田中直樹
     大家志津香
     橋本マナミ
     稲村亜美(以上2月21日)
     田中直樹
     あばれる君
     大家志津香(以上2月24日)
 ●指導:加藤英明(静岡大学)
 ●指導:賀川泰棋(環境調査スペシャリスト)   
 ●依頼:大村愛知県知事
 ●依頼内容:堤防の耐震補強工事/生物調査
 ●協力:愛知県企業庁・知多市役所・知多自然観察会・地元ボランティア

昨年12月に田中直樹と鈴木福くんがロケハンに訪れた「佐布里(そうり)池」はナゴヤドーム13個分の超巨大池。ここまで大きいともはや湖と言ってよい。
面積62万㎡・最大水深18m・水量530tという規模で、木曽川から毎分230tの水を愛知用水に取水、それが佐布里に流れ込む。この水は主に工業用水として使用されるという。
53年前に作った人造池で、水を抜くのは今回が初めてとのこと。水を抜くのは総工費22億円をかけて堤防の耐震補強工事を行うためだと大村愛知県知事の弁。
水抜きはまず愛知用水からの流入をせき止める。こうすれば、あとは工業用水として使用されることで徐々に減っていく。つまり抜けるまで待つという抜き方。

それから2ヶ月、2月21日、田村淳、大家志津香、橋本まなみ、稲村亜美が佐布里池を訪れた。すると池の水はほぼ空っぽの状態になっていた。これは取水だけでなく、途中、1分間に6tの水が抜ける大型ポンプ4台で仕上げた結果。

<調査1日目>
巨大池だし愛知県の事業ともかかわることから、地元の専門家・賀川氏による生物調査の指導となった。手順としては残る水に魚が多く集まっているので、これを地引網ですくうのが最初。
早速地引網を引いていく。すると巨大な魚が跳ねた。一同が船で中心部へ向かい水中に降りて生物捕獲が開始された。地引の外側にはスタッフが網をつかんでおり、魚を逃さないようにしながら徐々に網をすぼめていく。
まず捕獲に成功したのは大家志津香だ。彼女は高校で地引網の授業があったと語ったが、聞いてみたら水産高校の出身だった。バッシンバッシン跳ねる巨大魚も何のその、大家は羽交い締めにし捕獲。淳も負けじと魚と格闘しつつ何とか捕獲。容器に入れたその姿はカツオかマグロみたいだ。加藤先生によれば、これは「ハクレン」で、中国四大家魚の一つだという。無論外来種で130cm以上にもなる大型魚である。ちなみに四大家魚のあと3つは、アオウオ、ソウギョ、コクレンだ。
なぜこんなに巨大かというと、水量が多い、エサも多い、のびのびすくすくデカく育つからと加藤先生。
じわじわと網がせばまり、次々とハクレンが捕獲されていく。大家を始め稲村もハクレンをゲット。橋本も稲村と一緒にゲット。その中で悪戦苦闘の末ゲットした大家のハクレンは120cm・20kgという大きさ。これは番組史上最大のもので、記録更新だ!

この日捕獲したハクレンは19匹。稚魚がいないので、ここに捨てられたか木曽川から流入したかのどちらかだろうと加藤先生。
この日の捕獲は以上で終了。さらに水を抜いた状態で3日後に再び捕獲・保護作業を行う。

次にゴミ拾いに移った。淳の発案で捨てやすい所、橋の下近辺に移動。するとタイヤがゴロゴロしていた。オートバイ丸ごと1台もあった。自転車は数台、さらに車のドア、ボンネットなど分解して捨てられていた。盗難車が疑われるナンバープレート、ついには「徐行」と書かれた交通標識までが見つかった。
そればかりか、金庫が6個!これは犯罪の匂いがする。淳が発見したのは大きめのカバンだ。開けてみると帳簿のような書類がギッシリ詰まり、カバンの底には沈むようにと石が詰めてあった。これは見られてはまずい書類をこの世から消そうと投棄したのか?まさか池の水が抜かれてカバンが現れるとは投げた人間も気がつかなかったろう。このほかにも石を詰めたカバンが2、3個発見された。
53年間水を湛えた広い池の底には、実にさまざまなものが捨てられていた。それを一つ一つ大村知事も一緒になって回収、

<その3日後>
水はまだまだ多く残っていた。ただ範囲は狭くなっており、地引の網内での捕獲作業は胸まで水に浸かっているとはいえ、やりやすかった。1日目に多く捕獲したはずなのにハクレンがまだ結構いた。それをめがけてあばれる君がたくさん捕獲、大家も田中も次々と捕獲し、1日目と合わせハクレン86匹を捕獲した。
他には、ブラックバス、ブルーギル、ライギョなどが出た。
小さな魚影の群れが観察された。ワカサギだ。環境が悪い所でも生きられる魚だという。これは国内外来種。ワカサギが増えるとブラックバスも増える(ワカサギをバスが食べる)、バスが増えると他の生物が姿を消すと加藤先生の弁。

<捕獲生物>
 ◎在来種:カマツカ 
      ニゴイ 
      ゼゼラ(絶滅危惧種)
      タモロコ
      ヌマチチブ
      モツゴ
      ナマズ
      ギンブナ
      ヨシノボリ類
      モクズガニ
      テナガエビ
      ヌマガイ
      在来種合計:929匹
      +ニホンイシガメ 41匹

 ◎外来種:ハクレン 86匹
      ブラックバス 637匹
      ブルーギル 1029匹
      ライギョ 4匹
      コイ
 ◎国内外来種:ワカサギ 9762匹
      ゲンゴロウブナ 759匹
      ホンモロコ(琵琶湖水系)2244匹
      スゴモロコ(琵琶湖水系)1009匹
      外来種合計:15567匹
      +ミシシッピアカミミガメ 16匹

<希少生物の捜索>
12種類929匹の在来種を保護した水抜きチームだが、ここにはもっと貴重な生物がいるはずと、希少生物の捜索に入った。
加藤先生によれば特にカメを救出したいと、中でもニホンイシガメは中部地方が多かったので、いるはずと捜索にのりだした。
その結果、外来種ミシシッピアカミミガメを16匹捕獲、準絶滅危惧種のニホンイシガメは41匹を保護した。
貴重な在来種のニホンイシガメがこれだけ大量に発見されたのは番組でも初めてのことだ。そういう点でも非常に意義ある水抜きだったと言える。
なお、保護した在来種は佐布里池から8km離れた「前山池」に放たれた。

地元の環境チームは、さらに生物の保護に努めていくとしている。
また、堤防の耐震補強工事は2021年まで行い、その後水を戻す予定となっている。


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