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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】利根川とつながった池で巨大魚ハクレンを大捕獲! 浅草花やしきの池をピカピカに〜浜口親子・AZUMAXが参戦! [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2019年2月3日(日)、テレビ東京系で夜8:00から2時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと30数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、放送された中から「茨城県・不動免沼」「東京都・浅草花やしき」を紹介します。
他に「千葉県・大栄カントリー倶楽部でのチョウザメ探し」「大阪府寝屋川・五藤池のその後」もありましたが、今回は割愛します。




緊急SOS=利根川から巨大ハクレンが侵略(茨城県稲敷郡河内町)

 ●出演:あばれる君
 ●指導:久保田潤一(NPO birth 自然環境保全・生物調査専門家)
 ●依頼主:河内町(町長)
 ●依頼内容:外来種を取り除き沼をキレイにしたい
 ●池の水量12000t
 ●ボランティア:レンコン農家など多数

茨城県稲敷郡河内町の「水と緑のふれあい公園」にある「不動免沼」は江戸時代から続くきれいな池だった。近くを流れる利根川ともつながっており、景色もきれいなところだ。ところがこの沼に10年前ソウギョを100匹放したという。そのころ水草が大量発生、それを駆除するため、体重の1.5倍もの水草を食べるソウギョを沼に放ったのだという。1年で水草はなくなったが、今度は水が濁ってきた。微生物のアオコが大繁殖したのだ。久保田氏いわく「水草は魚や生き物の隠れ場所・産卵場所・食べ物だったり、水をきれいにする効果があるので、水草がなくなると環境が変わる」と。水草は水中の栄養分を吸収するが、ソウギョが水草を食べてしまうと富栄養化が進み、アオコなどの植物プランクトンが大量発生してしまうのだ。
今回の依頼は、面積10500㎡/水量12000tのこの沼をキレイにしてほしいというものだ。

 <調査開始>
江戸時代から200年経つこの沼で水抜きするのは初めて。
大型ポンプやフ3インチポンプなどでの水抜きは5日間に及んだ。生物のことを考えじっくり水を減らすためだ。池の一部に深さ20cmの水を残した。

一同が水の中に入ると、ヘドロ地獄が待っていた。ヘドロにはまって身動きがとれない。そこでレンコン掘りの時に使う赤いボード(舟)に乗って一同は水の中へ。
最初にボランティアが巨大魚を捕まえた。ハクレンだ。植物プランクトンを食べる。最大130cmにもなる大型魚だ。中国四大家魚のひとつでもある(他にソウギョ・アオウオ・コクレン)。久保田氏によると「ハクレンは長い川で繁殖しているので、日本では唯一利根川で繁殖している」とのこと。利根川と地下でつながっている「不動免沼」なので入り込んだものと思われる。
その後、ハクレンは次から次へと捕獲されていった。アオコがはびこるここはハクレンにとって楽園なのだ。
そうした中、あばれる君は昨年さしたる活躍がなかったので、ここは挽回するチャンスと意気込んだが、なかなか捕まえられない。女子が捕まえたのをもらったりしていのだが、ようやく水面に背びれを発見、一度は逃すもついに両手で捕獲に成功。これも巨大だ。12匹捕獲した中での最大は107cm。番組史上最大級だ。

しかし沼を脅かしているのはハクレンだけではなかった。久保田氏が捕まえた「アメリカナマズ」の稚魚だ。生物を食べ尽くすアメリカナマズは2005年環境省が特定外来生物に指定した。
さらに出たのは「ライギョ」だ。東南アジア原産で体長1mを超すものもいる。空気呼吸ができるので酸欠にも強い。この魚は正式には「カムルチー」という種名で、この仲間全体を総称してライギョと呼んでいるとは久保田氏の説明。
そして小型の外来種「ブルーギル」も大量に出たー!北米原産。全てを食い尽くす食欲と強い繁殖力を持つ。これも2005年環境省が特定外来生物に指定した。さらにさらにブラックバス(特定外来生物)も出た。
その中でもわずかに「モツゴ」「ヌマチチブ」が見つかったのは光明か。沼の守り主「スッポン」もいた。スッポンは外来種を食べてくれる。

沼ができて200年、一度くずれた生態系はかなり悪化していた。外来種の巣窟になっていたのだ。

 <捕獲生物>
 ◎在来種:モツゴ 26匹
      ヌマチチブ 12匹
      スッポン 3匹など
      11種類 140匹
 ◎外来種:ハクレン 12匹
      アメリカナマズ
      ライギョ 2匹
      ブルーギル 9338匹
      ブラックバス 6匹
      ゲンゴロウブナ(国内外来種)
      コイ 28匹
      ヘラブナ
      ソウギョ 3匹など
      11種類 9532匹

最後に清掃に入った。タイヤ、空きカン、ルアーなどの釣り道具他多種多様なゴミが大量に沈んでいた。これらも沼を汚す原因となっていた。

久保田氏は「外来種が大量にいたので、ここに外来種を放流することを禁止にしないといけない。あと池の水をきれいにするべき。手始めに池干しをして底泥を日に当てて溜まった栄養分を分解させてキレイにすることが必要です」と感想を述べた。




日本最古の遊園地「花やしき」をピカピカ大作戦!(東京都浅草)

 ●出演:田中直樹
     浜口京子(レスリング=地元在住)
     アニマル浜口(同上)
     東貴博(地元在住)
 ●指導:久保田潤一(NPO birth/自然環境保全・生物調査専門家)   
 ●依頼:浅草花やしき(支配人)
 ●依頼内容:花やしきの池をキレイにしたい
 ●ボランティア:浅草おかみさん会

次なる水抜きは日本最古の遊園地、東京浅草の「花やしき」だ。開園は何と1853年。ペリー提督が来港した年というからすごく古い。当時は花や草木を鑑賞する植物園だったが、明治・大正・昭和と時代の移り変わりで遊園地となった。ローラーコースターは国内最古で、多くの人々に愛される遊園地である。
花やしきの依頼内容は「池をキレイにしたい」ということ。藻とヘドロが溜まった池をピカピカに蘇らせたいとのことだ。

 <調査開始>
小さな池なので、小一時間で水抜きが完了。池の下はコンクリートなのでヘドロにつかることはない。しかし藻でたっぷり覆われていた。
まずは保護する「錦鯉」を苦戦しながら浜口京子が捕獲。ところがこの池には外来種の「アメリカザリガニ」が大量に繁殖していたのだ。出るわ出るわ、その数214匹。
調べていくうちに田中が発見したのは「モツゴ」だった。1匹だけだったが貴重な在来種だ。そのほか「アメンボ」が2匹いた。

 <捕獲生物>
 ◎在来種:モツゴ 1匹
      アメンボ 2匹
 ◎保護種:ニシキゴイ 1匹
 ◎外来種:アメリカザリガニ 214匹

      
後半戦は池の清掃だ。浜口京子は子供の頃からアニマルに花やしきに連れてきてもらっているので「感謝の気持ちでキレイにします」とシャワーをかける。もやはり子供の頃から東八郎に連れてきてもらっている東Xも「気持ち良かった」と清掃効果を語る。アニマルは「いい仕事させていただいた」と感謝。

2日後、水が戻された池は、水の透明度が高い池に戻っていた。
花やしきの水抜きは大成功だ!


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