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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】ひっそり放置池特集:「西ノ島の溜池で絶滅危惧種メダカを大量に発見!」「最悪!外来種天国、不法投棄天国の千葉館山の放置池」 [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2019年5月19日(日)、テレビ東京系で夜7:00から3時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと40数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、放送された中から「島根県西ノ島の溜池」と「千葉県の放置池」を紹介します。
他に「埼玉県・氷川神社の池その後」「太宰府天満宮の心字池その後」「埼玉県飯能市の八王寺のひっそり池」がありました。



島根県西ノ島の松根溜池で絶滅危惧種のメダカを大量に発見!

 ●出演:田村淳
     生駒里奈
 ●指導:加藤英明(静岡大学)
 ●指導:大類貞夫(地元生物研究家)   
 ●依頼:西ノ島
 ●依頼内容:溜池を埋める前に既存生物を救出してほしい
 ●協力:西ノ島のボランティア

島根県西ノ島の松根溜池は島民の農業用水、飲料水として利用されてきた。65年前に造られ、池にはニホンウナギも生息していたと地元の歴史に詳しい人は話す。
今回の調査は、溜池が豪雨の時に溢れ出す危険性があるので、埋め立てることになり、その前に既存の生物を救出して欲しいとの地元の要望によるものだ。

<調査開始>
水抜き後、泥の中を進む。65年間水抜きしなかった池の泥がヘドロとなって行く手を遮る。前回太宰府天満宮の池でヘドロにつかまり戦力外となってしまった生駒は、今回は頑張りコイを次々と捕獲した。淳らもコイを捕獲していったが、意外なことに小さなコイが多い。
加藤先生「この池は誰も入らなかったせいでブラックバス、ブルーギルが入らず、その代わりコイが増えて天国になっています」
小さなコイは繁殖の証しだろう。

ここで加藤が貴重種を発見。環境省が絶滅危惧種に指定したメダカだ。土台のコンクリート化や外来種の影響で激減したメダカだが、市販されているものは品種改良されたもので天然種は超貴重だ。
加藤はさらにタモにメダカをすくっていく。水面には小さな魚がいっぱい泳いでいた。メダカの群れだ。
なぜこの池でメダカが繁殖できたのか? 加藤先生「メダカは池の上層、コイは下層にいます。棲み分けができて、メダカがコイに食べられずにすんだからです」
ブラックバス、ブルーギルなどの外来種がおらず、コイは下のほうで暮しているという、メダカにとって天敵がいない池だったのだ。

淳はウナギを発見した。池の中に立つ枯木立の幹のあたり。みんなで囲ってついに捕獲に成功した。
絶滅危惧種のニホンウナギだ。ウナギは海で卵を産むが、稚魚は川を上る。川から池に来たものと思われる。

<捕獲生物>
 ◎外来種:コイ 85匹
 ◎国内外来種:メダカ(絶滅危惧種) 1992匹
      ヤゴ(ギンヤンマ、オオヤマトンボ)
      モクズガニ
      ニホンウナギ

救出した在来種は、同じ水系の別の池に移された。



千葉県館山市の〝放置池〟は在来種が多く棲む良い環境の池だった!

 ●出演:田中直樹
     早乙女太一
 ●指導:加藤英明(静岡大学)   
     金本敦志(水生生物専門家・NPObirth)
 ●依頼:茂名地域
 ●依頼内容:40年ぶりの池の調査
 ●協力:地元ボランティア

千葉県館山市の山の中に〝放置池〟があった。「茂名の溜池」がそれだ。古くから農業用の溜池として利用されてきたが、今は放置状態。使われなくなって30〜40年経っているという。池の脇には道路が通っていることから、さまざまな物が捨てられていそうだ。

<調査開始>
ヘドロの中で生物たちを捕獲する。コイ、錦鯉のほか、「ドイツゴイ」という外来種も出た。ヨーロッパで品種改良されたコイでウロコが大きく数が少ないのが特徴。
国内外来種のゲンゴロウブナ、そして危険なブルーギルも出た。これは25cmの特大サイズ。
さらに早乙女がウシガエルを捕獲。
加藤先生「この生き物が入った池は、日本の生き物はほぼ消えると思ってください。一度に何千何万と卵を産む」
口に入る物は何でも食べるというヤバい外来種だ。
さらにウシガエルは水辺に上がってピョンピョンうごめいていた。水辺の陸地にある穴倉がウシガエルの巣窟になっていたようだ。加藤を先頭に田中、早乙女が手を突っ込んで捕獲する。中でも早乙女は生物体験が少ない分、取り返すがごとく積極的に捕獲を敢行、多くのウシガエルをゲットした。

<捕獲生物>
 ◎在来種:スジエビ 81匹   
      オオタニシ 13匹
      合計 94匹保護
 ◎外来種:ブルーギル 62匹
      ゲンゴロウブナ(国内外来種) 110匹
      ウシガエル 10匹
      ウシガエルのおたまじゃくし 63匹
      コイ 15匹
      アメリカザリガニ 29匹
      合計 289匹捕獲

この後池の掃除を行い、ガスコンロ、食器類、三輪車のタイヤなど、不法投棄されたゴミの数々が回収された。さらには海水浴で使うビーチチェアまで投げ捨てられていた。そして池の底からは大量のガラス片が現れたのには一同ビックリ。ガラス片はタライ13杯にものぼった。これ以外にも出てくる出てくる不法投棄ゴミ。
地元の人たちは、これには「捨てる気持ちがわからない」と怒り心頭だった。


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