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【池の水ぜんぶ抜く大作戦】凱旋スペシャル:「淳の地元・下関住吉神社の神池」「田中直樹の地元・大阪万博記念公園の池」 [自然・生物]

外来生物を駆除し日本の在来種を守れ!

2019年6月16日(日)、テレビ東京系で夜7:00から2時間にわたって放送された「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」よりダイジェストをお送りします。

この番組は環境と在来生物を守り、より生物が棲みやすい環境になることを目的に2017年1月から散発的に始まったもので、回を重ねるごとに人気を呼び、ついに月一回レギュラーとなった。
過去、大きな池から小さな池まで水を抜くこと50数回。抜くごとに、外来種が非常に多く繁殖していることがわかり、これを駆除するとともに、貴重な日本固有の在来種を保護してきた(一部在来種が心ならずも死ぬ事態が発生したことはあった=番組は反省し管理をきちんとするとしている)。

今回は、放送された中から「山口県下関市の住吉神社の神池」と「大阪万博記念公園の松の池」を紹介します。
他に「千葉県・印旛沼用水路のカミツキガメ捕獲(大型2匹含む6匹捕獲)」「東郷神社の池の今(きれいになった)」がありました。



山口県下関市の住吉神社の「神池」を淳が凱旋水抜き!

 ●出演:田村淳
     サッカーJ2レノファ山口・坪井選手、三幸選手
 ●指導:加藤英明(静岡大学)   
 ●依頼:住吉神社
 ●依頼内容:神池(しんち)が濁る原因と生物の調査/池をピカピカに
 ●協力:淳の高校の部活の後輩など

淳の出身地である山口県下関市にある長門国一宮・住吉神社は1800年の歴史をもつ、日本三大住吉(他に大阪、博多)の一つ。1370年に建立された本殿は国宝に指定されている。
淳は住吉神社に近い彦島の出身で、今回の緊急SOSに凱旋出動した。
SOS内容は「池の水が濁ってしょうがない。いくら清掃してもキレイにならない」(宮司)というのでその原因を探るのと、生物を調査し、池をキレイにするのが今回のミッションだ。

<調査開始>
水抜き後、泥水の中で生物調査。まず大きなコイ(外来種)をたくさん捕獲。加藤先生は「10年20年生きていて、ヘドロを巻き上げるなど水が悪くなる原因となる」と指摘する。
捕獲したのは120匹。神社の意向で一部は別の場所に移すという。

次に出たのはクサガメ。中国からやってきた外来種で身を守るためにクサい匂いを出す。
ミシシッピアカミミガメも出た。水草を食べ池を汚す原因の一つだ。
在来種のテナガエビがいた。何匹も出たが、いずれもビッグサイズだ。これはブラックバスやブルーギルなどの外来の天敵がいないので、食べられずに大きく成長したのだと加藤先生。
さらにスジエビ(在来種)も発見。天敵がいないので大繁殖していた。
サッカーJ2レノファ山口・坪井選手、三幸選手も駆けつけ、さらにカメなどを探すと、在来種の「ドンコ」が見つかった。湧水の豊富な水路などに生息するハゼの仲間だ。
カメはミシシッピアカミミガメを捕獲。全部で6匹となった。

<捕獲生物>
 ◎外来種:コイ    120匹
      ミシシッピアカミミガメ 6匹
      クサガメ
      アメリカザリガニ
 ◎在来種:テナガエビ  15匹
      スジエビ 6000匹
      ギンブナ
      ドンコ
      ヤゴ

最後はヘドロの掃除。
加藤先生「まだ残ってる生物もいるのでバキュームを入れずに人力で取り除きます」
みんなで協力してヘドロを除去。これは花壇の肥料として再利用する。
仕上げはバキュームで完全にヘドロを除去した。
加藤先生「ヘドロを取っただけではキレイにならない。滞っていた池の水をかき回して酸素を入れ新しい水を入れ循環させることが必要です」



大阪府千里市の万博記念公園に田中が凱旋水抜き!

 ●出演:田中直樹
 ●指導:加藤英明(静岡大学)   
 ●依頼:万博記念公園の管理者
 ●依頼内容:「松の池」の外来種を調査し駆除する
 ●協力:田中の母校桜塚高校ハンドボール部の後輩たち

大阪万博記念公園は、1970年に開催された大阪万博の跡地に造られ、園内には15個の池とそれをつなぐ水路がある。水が森を育て、森が生命を育むよう設計された公園である。100年計画で森を造ろうとしているが、すでに公園内の森には、オオタカ(準絶滅危惧種)、キビタキ、ルリビタキなどの野鳥やモリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエルの準絶滅危惧種、ニホンアカガエルといった絶滅危惧 II 類も生息している。
しかし、これらの貴重種を脅かす外来種の影が迫っているという。
そこで15ある池のうち「松の池」の水を抜き、外来種を調査し駆除するのが今回のミッション。

<調査開始>
水抜きでわずかな水ばかりになった松の池、まずコイを捕獲。
コイは外来種だが、公園側が入れたもので、森を脅かす犯人ではないため保護する。
田中が網を入れただけでたくさん入ってきたものがある。ウシガエルのおたまじゃくしだ。
100年の森を脅かす真犯人はウシガエルだった! 
特定外来種で、食用として1918年に移入、世界の侵略的外来種ワースト100になっている。
網を入れればすぐ入ってくるウシガエルのおたまじゃくしは、478匹捕えた。
アメリカザリガニも繁殖していた。90年前、ウシガエルのエサとして持ち込まれたのが全国的に繁殖、要注意外来生物に指定されている。86匹を捕獲。

しかし、生態系を守る門番もいた。シマヘビ(在来種=無毒)だ。発見し捕獲したのは加藤先生。「ヘビはウシガエルを食べてくれる」
さらに絶滅危惧 II 類の在来種、メダカも出た。外来種に追われて各地から姿を消しつつある。だがこれは人が持ち込んだ可能性があるので、やたらに他に放すのはよくないと加藤先生は言う。
メダカは1200匹もいた。ウシガエルのおたまじゃくしは水草や生物の死骸を好むのでメダカは襲わないので、これだけ繁殖したのだろう。
モツゴもいた。別名クチボソ。ブラックバスやブルーギルがこの池にはいないので、生存できている。

<捕獲生物>
 ◎在来種:メダカ 1200匹
      モツゴ 28匹   
      ヨシノボリ
      スジエビ
      ヌマエビ
      シマヘビ
      ニホンアカガエル
      合計 1389匹捕獲
 ◎外来種:ウシガエル 5匹
      ウシガエルのおたまじゃくし 478匹      
      アメリカザリガニ 
      コイ(保護) 
      合計 577匹捕獲

外来種が入り、汚染源になるところだったところを今回の外来種駆除によって阻止できたのは大きな成果だった。公園側は「貴重な生き物を守る公園づくりを頑張る」とコメントしている。


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