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プレバト才能ランキング【俳句】名人・特待生による「炎帝戦・決勝戦」〜またしてもフルポン村上優勝!梅沢2位、横尾5位、千賀最下位 [芸能]

お題は「波紋」

2019年7月25日、TBS系列で放送された「プレバト才能ランキング」の俳句部門をダイジェストで紹介します。

今回は、名人・特待生による春のタイトル「炎帝戦」です。
参加者は、
梅沢富美男 名人10段(+2)
東国原英夫 名人10段(+1)
藤本敏史 名人10段(FUJIWARA)
村上健志 名人10段(フルーツポンチ)
横尾渉 名人4段(Kis-My-Ft2)
それに特待生による予選を勝ち抜いた、
千賀健永特待生1級(Kis-My-Ft2)
千原ジュニア 特待生1級
皆藤愛子 特待生5級(キャスター)

(特待生の順番は予選の順位による)
という人による戦いです。

MCはダウンタウンの浜田雅功

【俳句審査】
 俳人・夏井いつき先生

【俳句のお題】
 「夏の波紋」の写真を見て一句。



●3位 藤本敏史10段

  プール開き 前のプールに 水馬(あめんぼ)

 査定:リアルな1滴からリアルな体験を引っ張り出した。
    作者の思い通りの展開で、読んだ人にもそのまま再生される。
    「プール」を2回使ったリズムも明るく楽しそう。
    問題は「に」。これは「を」にした方が動きが出てくる。

 添削:プール開き 前のプールを 水馬(あめんぼ)

 ポイント:「に」と「を」〜的確な助詞を選ぶように。



●6位 皆藤愛子5級

  ソーダ水 睫毛に跳ねる 泡涼し

 査定:これも季重なり(「ソーダ水」「涼し」)。ただ気にならない。
    一番良いのは「睫毛に跳ねる」という自分の感覚の表現。
    睫毛の短い人には絶対作れない句。
    「涼し」が気になる場合は、色や味にする手も。
    
 添削:ソーダ水 青し睫毛に 跳ねる泡



●5位 横尾渉4段

  父語る 敬遠五つ 夏の雲

 査定:(優勝できなかったら次回は予選から出場と宣言)
    一番褒めたいのは「敬遠五つ」。これだけで、
    野球・強打者・苦い思い出などが思い起こされる。
    父の直接体験を打ち出すのなら、「敬遠五つ」を頭に。
    ↓これだとグンと上がる。

 添削:敬遠五つ 父にあの日の 雲の峰



●7位 千原ジュニア1級

  破れ傘 雨後の雫を 垂らしけり

 査定:(「破れ傘」は夏の季語で傘のように葉が垂れた植物)
    「破れ傘」という植物を知ってる人がいることに驚いた。
    作者がわかって二度びっくり。本気ですね、あなたの真面目度。
    一物仕立て(季語だけを詠んだ句)で来たか!
    描写の制度で勝負をかけるタイプの句。
    「垂らしけり」の精度が甘い。「雫」と言えば垂れているもの。
    雨の量を表現する。

  破れ傘 雨後の雫の しとどなり



●最下位 千賀健永1級

  ギムレット 風死する夜に 鳴る淡海(おうみ)

 査定:(3大会連続最下位)
    (「風死す」=夏の季語〜風が途絶えて耐え難い暑さ)
    情報量が多すぎる。気になるのは「鳴る」。
    風が止んでいるのに鳴っているのはホラーか?空耳か?
    不穏な予感か?「鳴る」を諦めれば格好良い句になる。
    
 添削:風死する 夜の湖(うみ)喉さす ギムレット



●4位 東国原英夫10段

  飛び込みの 波紋広がりゆく 木陰

 査定:きれいな作品。あの1滴の写真から飛び込みを想像。
    1点だけ悩んだところは「ゆく」。飛び込んだ場所から
    木陰までは広さがある。作者はどこにいたのか?
    飛び込んだ場所の近くか真ん中あたりなら「ゆく」でよい。
    木陰に近いところにいるのなら↓

 添削:飛び込みの 波紋広がりくる 木陰



●2位 梅沢富美男10段

  鯉やはらか 喜雨に水輪の 十重二十重

 査定:(俺が負けたら1000万円の時計を村上にあげると豪語)
    立派な良い句。「喜雨=日照りの頃に降る雨」という季語が良い。
    「やはらか」という表現もうまい。なかなか出てこない。
    静かで豊かな作品。

 添削:なし



●1位 村上健志10段

  行間に 次頁の影 夕立晴

 査定:(「波紋」で勝負して欲しかったと梅沢)
    ほんとに「やられた」(梅沢の弁)って感じの句。
    行間には抽象滴な意味と印刷されている本の行間という
    2つの意味がある。しかし中七では、行間という言葉が
    化学変化を起こして映像の言葉になってくる。
    化学変化を起こしたのは「夕立晴」。さっきまで行間に
    ページの影など見えなかったのに、晴れてきたから
    見えてきた。見事な季語の力の使い方。
    村上さんは半径1m以内で俳句を作る人だと思っていたが、
    ここまできたら半径30cm以内。

 添削:なし



【プレバト才能ランキング炎帝戦結果】
 優勝  村上健志      行間に 次頁の影 夕立晴   
 2位  梅沢富美男     鯉やはらか 喜雨に水輪の 十重二十重 
 3位  藤本敏史      プール開き 前のプールに 水馬 
 4位  東国原英夫     飛び込みの 波紋広がりゆく 木陰    
 5位  横尾渉       父語る 敬遠五つ 夏の雲
 6位  皆藤愛子      ソーダ水 睫毛に跳ねる 泡涼し
 7位  千原ジュニア    破れ傘 雨後の雫を 垂らしけり   
 8位  千賀健永      ギムレット 風死する夜に 鳴る淡海

管理人からのコメント:この1位2位は評者によって見解が分かれると思う。梅沢を推す評者も多いのではなかろうか。村上の句は梅沢が言うように兼題の「波紋」から逃げている。発想を飛ばすというにはあまりにもスケールが小さい(例えば台風を連想するとか)。まさに半径30cm以内の俳人。夏井先生は村上を買いかぶっているのかも。


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